陽春の谷川岳2012/03/27

春の谷川岳を天神尾根から往復して来ました。天気は快晴、午前中風が強かったですが昼にはおさまり、充実した山行でした。
8:30ロープウェイ駅-9:05天神尾根-9:48熊穴沢避難小屋-11:55トマの耳-12:19オキの耳-13:52熊穴沢避難小屋-14:48ロープウェイ駅
天神平のロープウェイ駅を出ると、雲一つ無い快晴ですが、稜線は風が強そうで雪煙が上がっていました。前日に降雪が35cmあり、トレースはほとんど消えていました。
雪煙にけむる谷川岳

ロープウェイの始発で来た登山者は5名、ワカンを履いて出発しました。天神尾根の上に出るスキー場の脇の道は30センチぐらい新雪が積もり、ワカンで膝ぐらいのラッセルです。
他の登山者と交代でラッセルしましたが、トップでラッセルするとさすがに息が切れます。尾根に上ると谷川岳頂上付近は雪煙が凄く、時々つむじ風の様に雪を巻き上げていました。
朝日岳・笠が岳方面
熊穴沢避難小屋までは、先行する方が2名いて、ワカンとストックで問題なく歩けました。避難小屋は完全に雪に埋まり何も雪面に出ていません。ここでアイゼン、ピッケルに換えて登りました。
天神尾根の登路と俎嵓(まないたぐら)
雪は所々凍っていましたが、昨日の降雪でアイスバーンにはなっていませんでしたので、順調に進みましたが、時々猛烈な風が吹いてきて、飛ばされない様にピッケルを突いてジッと耐えます。
肩の広場前の雪壁が新雪の吹き溜まりになっていて、雪を踏みつけても粉雪で固まらず足場が崩れてしまい登れません。膝で押しつぶしても足場にならず、ジグザグに登ろうとしてももぐってしまい、蟻地獄にいるようでした。
地獄のラッセル斜面
斜面の途中でアイゼンの上からワカンを履き、ようやく突破することが出来ました。肩の広場から先は風で雪が飛ばされて登路は凍っています。
雪に埋もれた肩の小屋
肩の小屋の脇を通り、トマの耳に登りました。晴天の為、展望は最高です。写真を撮りまくってからオキの耳に向かいました。
トマの耳よりオキの耳(谷川岳最高点)

トマの耳より万太郎山方面

オキの耳よりトマの耳
オキの耳到着が12時過ぎ、風が強いので早々に退散、登りに苦労した雪壁も下りは楽勝です。風も収まってきたので、岩が出ているところで昼食にしました。雪におおわれた峰々を眺めながら食事し、コーヒーをたてて至福の時を過ごしました。
天神平への下降路は暖かさで一部ザラメ雪になっていて、春の訪れを実感しました。
降りてきた登山道と谷川岳
車に戻ったのは3時過ぎ、谷川温泉の湯テルメで入浴して帰宅しました。


コメント

_ 山歩き と 出歩き 忘備録 ― 2012/03/29 18:43

高校の合宿で西黒尾根を往復しました。
昔々のことで記憶は曖昧ですが、丁度同じ時期。おぼろげながら当時の情景が一寸だけ蘇りました。素晴らしい眺めですね。

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