快晴の天狗岳2012/03/14

八ヶ岳連峰のほぼ中央にある天狗岳(2646m)を登ってきました。10日ぐらい前から天気図とにらめっこして、移動性高気圧が来るのを待ちかまえていたので、予想通り素晴らしい快晴で、360度の展望を楽しむことが出来ました。

14日
7:00渋の湯駐車場-7:55八方台分岐-8:57黒百合ヒュッテ-9:15中山峠-10:20東天狗岳山頂-10:50西天狗岳山頂-12:20見晴台-13:00黒百合ヒュッテ
渋の湯へ7時到着の予定でしたが、30分ほど早く到着。渋御殿湯のフロントで駐車料金(なんと2日間で2,000円高ッ!)を払い、7時には出発しました。今日は私がトップだったようで、他に2グループ3名が準備していました。
渋の湯登山口
登山道は雪が踏み固められ、適度な固さで登山靴のまま歩けます。シラビソやコメツガの樹林地帯を歩く、気持ちの良い道がヒュッテまで続いています。このあたりの雰囲気は北八ヶ岳の森の中そのままで、時間を気にせず一日中歩き回りたい気分にさせます。
ヒュッテへの登路

黒百合ヒュッテ前の広場には、登る準備をしている人達が10人近くいました。空は雲一つ無く、これから登る東天狗岳の肩が遠望できます。
黒百合ヒュッテ到着
ここでアイゼンをつけて出発。中山峠を過ぎ、東天狗岳へ向かいますが、さすがに風は刺すように冷たく、ジャケットのフードをかぶっても頬が痛いくらいでした。
東天狗岳が見えて来た

東天狗岳登路と右に西天狗岳

東天狗岳直下の急斜面
東天狗岳直下の急登で、ストックをピッケルに持ち替え、雪と岩の混ざった岩稜帯を登ります。氷結した部分はほとんど無く、順調に東天狗岳の山頂に到着しました。
東天狗岳山頂
山頂からは見渡す限り雲は無く、南北に連なる八ヶ岳連峰、北、南、中央の各アルプス、奥秩父の山波、妙高連山、浅間山から上越、日光の山まで、見えない山はありません。しばらく写真を撮りまくり、西天狗岳に向かいました。
左から硫黄岳、赤岳、阿弥陀岳

北八ヶ岳のやまなみと雪の帽子をかぶった蓼科山

東天狗岳山頂から南アルプス連峰

東天狗岳山頂から北アルプス連峰

東天狗岳山頂から西天狗岳
西天狗岳の山頂でも同じような写真を撮りまくったので、帰ってきてから整理すると、どれもこれも同じような写真ばかりでした。
西天狗から東天狗との鞍部に下り、東天狗の中腹を巻く道を辿りました。結構な急斜面で、慎重にアイゼンを蹴り込み、無事に通過しました。巻き道を通った為、東天狗岳の急斜面は下らずに済み、そのぶん楽でした。
中山峠の手前で、風の当たらない場所で大休止。東側が開けていて、奥秩父の山々を眺めながら食べた昼食は気分も最高でした。
山小屋に入るには早すぎるので、中山峠から中山方向に少し登った見晴台で暫らく時間を過ごしました。東西の天狗岳がよく見えるビュースポットです。
東天狗岳と西天狗岳
それでも1時には黒百合ヒュッテに入り、お決まりのビールで登頂の成功を祝いました。今夜の宿泊は17名とのこと。平日でもこの時期の八ヶ岳は他の山の土日の様な賑わいです。夕食(あまりパッとしない料理でした)の後、ストーブを囲んで山登り談義。
ヒュッテの居間
高齢の人が多いので、さまざまな経験を持っていますから、聞いていても飽きません。消灯は8時半、大部屋で(個室は1,000円/人)いびきの人が近くにいてなかなか眠れませんでした。
15日
7:30黒百合ヒュッテ-8:16八方台分岐-9:00渋の湯駐車場
私の予報では15日は絶対晴れると思っていましたが、朝起きると曇りで強風、稜線はガスで見えません。帰ってきてから天気図を調べると、高気圧と別の高気圧の間に入ってしまい、天候が崩れたようです。この時期の天気は、一日で猫の目のようにクルクル変わります。
一夜明けるとガスと強風
予定では高見石経由、丸山往復して渋の湯に下る予定でしたが、展望も期待出来そうも無いので小屋から直接、渋の湯に下りました。時々日もさしますがすぐ曇ってしまいます。森の中は風が無いのに、上空は強風が吹き抜けていく音が聞こえます。雪におおわれた森の中をゆっくり下りました。
森の中の帰路
9時には渋の湯に下山し、車で帰途につきました。言うまでも無く、途中温泉入浴(白樺湖畔のすずらんの湯700円)しましたが、10時の開館と同時だったので貸切り状態でした。平日の10時から温泉に入っている人はいませんよね!


コメント

_ 山歩き と 出歩き 忘備録 ― 2012/03/17 19:46

数年前、本沢温泉から東、西天狗、唐沢鉱泉を経て渋ノ湯まで歩きました。6月の初めでしたが、天狗からは北アルプスの峰々が白くクッキリ。今の時期だと一段と綺麗でしょうね!

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