尾瀬 燧ケ岳2012/07/09

尾瀬の燧ケ岳(2356m)に行って来ました。登山コースは北面の御池(みいけ)からの往復で、新潟県側からの道路は、昨年の水害の為、10月まで通れず、栃木県から檜枝岐を通って御池に入りました。
梅雨の晴れ間を狙っての山行でしたが、曇り時々晴れで、まずまずの天気でした。
地図
7:05御池P-7:55広沢田代-8:42熊沢田代-10:00俎嵓-10:20柴安嵓-12:25熊沢田代-13:05広沢田代-14:00御池P
御池登山口
御池の駐車場は400台近く駐車できますが、月曜日という事もあり50台程度の車でした。それでも50台程度いるわけですから、シーズン真っ盛りの尾瀬は人気があります。
御池登山口からは、三条の滝方面との分岐をすぎると直ぐに急な登りになります。前日までの雨でドロドロの道ですから余計体力を消耗します。
1時間弱で広沢田代という湿原に出ました。ワタスゲの群落は前日の雨で濡れ、白い塊になっていました。他にも色とりどりの花が、木道の両側に咲いていて、疲れを忘れさせてくれます。
広沢田代の湿原

タテヤマリンドウ

ウラジロヨウラク

チングルマ

コイワカガミ

ワタスゲの群落
広沢田代から緩い登りを過ぎると、また湿原に出ます。熊沢田代と言う湿原で、広々とした草原の中に池が点在し、草原の向こうに燧ケ岳が見えます。ここで大休止して草原と周囲の山々をじっくり眺めました。
熊沢田代の湿原
熊沢田代からしばらく登ると大きな雪渓が現れました。登路は雪渓を直登します。雪面は適度な硬さでキックステップで登れますが、踏み跡を見ると、アイゼンをつけた人も結構いるようです。
頂上直下の雪渓
雪渓の上部で写真を撮っていると、下の方に小さなウサギが数羽いるのが見えました。写真を撮るには遠すぎるなと思っていると、その内の1羽が私の方に登ってきます。近くには来ないだろうと思っていると、私のすぐ横(約2m)を駆け登って行きました。
あっと言う間の出来事だったので、あわてて写真を取りましたが、画面の右片隅でやっと捉えることが出来ただけでした。
右下にウサギさん
燧ケ岳の山頂部は双耳峰で、手前が俎嵓(2346m)奥が柴安嵓(2356m)に別れています。柴安嵓が燧ケ岳山頂で、眼下に尾瀬沼や尾瀬ヶ原が広がっています。
俎嵓とのコルから柴安嵓(山頂)

柴安嵓(燧ケ岳山頂)
山頂に着いた時にはガスがかかり。尾瀬沼は見えましたが、尾瀬ヶ原は見えませんでした。食事をしていると、時々ガスが切れ、尾瀬ヶ原が姿を現します。原の中央を木道が真っ直ぐに通っているのが見えました。
山頂より尾瀬ヶ原

山頂より尾瀬沼

柴安嵓より俎嵓
帰りは来た道を戻りましたが、雲は段々切れて、天気が晴天にシフトしてきました。今夜は檜枝岐のキャンプ場にテントで泊まり、明日、会津駒ケ岳を登る予定です。
キャンプ場の泊り客は私一人。オーナーが言っていましたが、福島原発の風評被害で、家族キャンパーが激減しているそうです。特に母親が、子どもを心配して、他県のキャンプ場に行ってしまうとの事。檜枝岐のような、原発から遠く離れたキャンプ場でも影響は深刻なようです。
キャンプ場で購入した公営入浴施設「燧の湯}割引券(300円)で入浴し、ビールを買い込み、夕食を食べて、早々にシュラフにもぐり込みました。すぐそばを流れる檜枝岐川の音が心地良かったです。